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  • 2017/09/14 17:17

    前回の移転ブログ(『移転のこと_03:自主解体』)からもうすぐ4ヶ月が経とうとしています。早いものです。

    暑さが厳しくなる前に自主解体を終えてから、間取りや内装、設備など、リノベーションプランの詳細を詰めていました。そして、近日中には大工さんによる工事が始まる予定です。いよいよです。ドキドキです。
    工事中はご近所のみなさまにはご迷惑をおかけしますが、どうかご理解いただけたらと思います。

    移転の具体的な日程については、決定までにもう少し時間がかかりそうです。焦る気持ちもありますが、ひとつひとつしっかり考えて進めていこうと思っています。
    移転が完了するまでは現在のお店で営業します。名残惜しい、大好きな空間なので、ぜひ遊びにきてください。

    ※写真は自主解体の打ち上げの様子です。

    今回は、僕らが移転をすることにした「理由」についてあらためて書きたいと思います。

    まず、僕らが移転をするのは、お店を大きくするためでも、駅に近くするためでもありません。結果的にお店は少し大きくなり、少し駅に近くなりますが、それはあくまでたまたまです。

    僕らが移転するのは、”暮らしを小さくするため”です。

    移転先の物件はもともと事務所として建てられた2階建てですが、リノベーションすることで店舗兼住居とします。実は僕らは、お店をはじめると決めた当初から職住一体の暮らしを目指していました。つまり、焙煎所(お店)と自宅をひとつの場所にしたかったのです。その方が家賃など経済的な負担を小さくすることができるし、自宅と焙煎所を移動する必要が無いので少しの時間で焙煎をしたり、作業の合間に家事をしたりすることもできます。職と住が近いというのは、僕たちのような小さなお店、小さなお商売をする人にとっては、大きなゆとりを与えてくれることなのです。

    お店の面積を大きくしたり、店舗数を増やしたりして、お商売の規模を大きくすれば、当然ながらその分収入も増えていきます。でも、それは僕らの望んでいることではありません。僕たちは夫婦ふたりだけで、できる範囲で丁寧にお店をやっていきたいと思っているからです。暮らしを小さくできれば、その分お商売の規模が小さくてもやっていける。そうすれば、ふたりだけでも一つ一つの作業を丁寧に、落ち着いて取り組むことができる。

    お店のことも、家のことも、すぐに手の届く範囲に置いて、自分たちの納得できる形でやっていく。それが僕たちの理想の暮らし方です。

    今回、その理想の暮らし方を叶えてくれる物件と出会うことができたのは、本当に幸運なことでした。
    大山崎に移住して5年、少しずつ自分たちが望む暮らしを実現していっている実感があります。
    でもそれは、僕らだけの力では到底できないことで、幸運と、助けてくれる周りのみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。