2016/07/18 18:25
お店をはじめた佐藤夫妻はわたしたちの友人で、1年以上前、ふたりからはじめてお店の構想をきいて以来、その誕生を心待ちにしていました。オープン当日、焙煎所の営業を終えたわたしたちはお祝いのお花を携えて急いで円町に向かいました。
到着したのは夕暮れの頃、細い通りの町家から漏れる柔らかい光の先に『STOCK』の文字と整然と並べられた品々が見えたとき、瞬く間にこのお店の魅力に取り憑かれてしまいました。
穏やかな明かりのなかに丁寧に並べられたうつわたち。
置かれている什器や、さり気なく飾られている植物にもふたりの稀有なセンスと想いを感じます。
並んでいるのはふたりが全国の窯元や工房に足を運んで作り手から仕入れた工藝品の数々。
知識のないわたしたちも、ふたりから話をきいているとドンドンそのうつわに親しみが湧いてくるのは、ふたりの想いが伝わるからでしょうか。
見た目だけじゃない、使いやすさだけじゃない。
それらは日本の各地域で、その土地の土を使い、その土地の歴史と文化の中で作り手たちが生み出してきた、使う人を幸せにする品なのだと思います。
この日さっそく瀬戸本業窯のご飯茶碗をひとつ購入しましたが、毎日のごはんが少し楽しく、少し豊かになりました。
『STOCK うつわ・工藝』